- ゼンマイ【薇】
- ゼンマイ科 Osmunda japonica
- 別名/コゼンマイ、ハゼンマイ、ホソバゼンマイ
- ゼンマイはゼンマイ科ゼンマイ属のシダ植物で、若芽を食用する。
自生地
北海道から沖縄に至るまで全国の野山に自生。ワラビと並び山菜として古くから親しまれている。
採取時期と部位
全国で採れる為、地方により時期に開きがある。九州では3月中旬頃に始まり、4月中旬から5月の連休辺りに本州で旬を迎える。更に6月初旬位になると、東北など北の地方が旬を迎える。まさに自然の中の春だけに楽しめる季節感あふれる食材の一つ。生えている場所は微妙に違うがワラビとほぼ同じ時期に生える。
また、株には雄雌が一緒に生えているが、「女ゼンマイ」の方だけを収穫する。ただ、女ゼンマイも全て収穫してしまうと子孫が残らないので1~2本は残す。
山深いところでなくても、里山や山道の脇などにもよく生えている。石垣のようなところに生えていることが多い。山道の斜面など、比較的日当たりが良い場所の方が良く見つかる。一か所見つけると付近には他にも株がある事が多く、そこで家族一食分くらいは採れる。
外観と見分け方
ゼンマイは土から顔を出し、幼葉を渦巻状に巻いた状態で伸びてくる。この幼葉がワタ状の繊維で覆われているのが大きな特徴。
また、ゼンマイには雄雌があり、「男ゼンマイ」と「女ゼンマイ」と呼ばれる。「女ゼンマイ」は茎がやや太めで巻いている葉の表面がつるっとしていて少なめ。一方「男」は巻いている葉の部分が膨らんでいて葉の表面がざらついている。これは胞子を飛ばすためだそう。食べて美味しいのは「女」の方で、「男」は食べられない訳ではないが、やや固く女に比べ味が落ちるため採らないことも多い
からだにいい情報
便秘予防、デトックス効果、貧血予防、風邪予防
食べる部位と食べ方
食用とするのは、綿毛が残っている若い芽。美味しく食べられるゼンマイは、綿毛がしっかりと残っていて、葉が広がっていないもの。また、茎が太く赤ぽい色をしている方が良い。緑色でひょろひょろしている物は固く筋っぽい物があるので避けた方がいい。