「山菜せんせい」のウェブサイトが完成しました。
山に四方を囲まれた大館は、自然から暮らしの知恵を学んできました。 食べることひとつを取っても、「何を食べるか」に始まり「どう食べようか」とその味つけや盛り付けまで考えること。風土が持つ特色を活かし、ここでの暮らしに合うようにと工夫を凝らした知恵は、今も昔も変わらずに大館の人びとを育む存在です。
古くから蓄えた知恵に学びを得つつ、地域の新しい暮らしについて考えるために立ち上げられたのが “山菜せんせい” です。 山を知り尽くした「せんせい」の知恵を活かし、山菜とそれに関わる食をきっかけに、集落ぐるみで新しい産業を創ることを目指します。 山菜せんせいが取り組んでいるのは、集落に自生する山菜などに関する調査研究と、加工品製造のための試験栽培と飲食店での提供を想定したレシピ開発です。旬の短い山の味わいを安定的に供給することを目指します。
集落内に自生する山菜の分布・生育状況のほか、収穫時期などと共に、自家消費量や直売所での販売量も調査します。県内外における消費拡大のヒントになるのが、この調査研究により得られた成果です。 消費拡大のひとつの手立てとして、加工品の製造開発に取り組んでいます。原料となる山菜も集落単位で賄うことを目指し、現在試験的に栽培しているのが「タラノメ」「ウド」「ギョウジャニンニク」「フキ」です。栽培に未整備の耕作放棄地を使うことでその消化につなげるなど、地域が抱える課題に対する波及効果を期待しています。 山菜せんせいでは消費者の皆さんに郷土の味を楽しんでもらうために、健康志向の高まりや食の広がりなどの動向やニーズに応えられるよう努めています。
郷土の伝統的な保存食を基本にしたレシピや、滋養を活かした薬膳料理を考案すると共に、下ごしらえや調理方法など、古くから学んだ暮らしの知恵を山菜の味わいに添えてお届します。 これらの取り組みは、ウェブを使ってひろく一般に情報を発信していきます。自らが関わる活動をPRするための仕組み作りを学ぶことで、事業に携わる人が知識を高め、キャリアを積むことが目的です。
この事業は山村活性化支援交付金事業の交付を受けています
十二所・長木地区山村活性化協議会
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